10ヵ月に及ぶ開発プロジェクトを完遂。担当PMが振り返る「商品オプション App」 プロジェクト

こんにちは!Recruiting Groupの高橋です。

今回は、2020年8月にリリースされた「商品オプション App」のプロジェクトの裏側を、PMの坂東さんにインタビューしていきます。「商品オプション App」とは、ショップオーナーさんが、商品を販売する際に有料/無料のオプションを設定することができる機能です。

例えば、商品に有料のギフトラッピングを300円で商品オプションとして追加できる、といった使い方ができるようになります。

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「BASE」の中でも比較的規模が大きいプロジェクトとなった「商品オプション App」のリリースを振り返って、当時の大変だった状況などをリアルにお話ししてくださいました。今回はその様子をお伝えしていきます。

【Profile】
坂東 直人(ばんどう なおと)
Product Design Division Product Management

奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科を卒業後、株式会社コロプラに入社。「白猫プロジェクト」「黒猫のウィズ」の開発・運用に従事。2018年5月にBASE株式会社に入社。Eコマースプラットフォーム「BASE」の企画・ディレクションを担当。

「なぜこのプロジェクトをやるのか?」メンバーの方向を一致させ続ける

まずは今回のプロジェクトの概要から教えてください。

このプロジェクトは、2019年の10月ごろからスタートし、2020年の8月にリリースとなりました。この「商品オプション App」の開発プロジェクトは、社内の他の開発プロジェクトと比べて規模が大きく、チームの人数も多くなり、最終的には他プロジェクトも兼ねているメンバーも含めて約16人ほどのメンバーが携わっていました。

プロジェクトの中で、PMである坂東さんはどのような役割を担っていたのですか?

私が考えるPMの役割は、リリースまでの障害物を取り除いていき、エンジニアやデザイナーなどプロジェクトメンバー全員がスムーズにリリースに向かって動けるようにすることです。また、今回のプロジェクトは規模も期間も長かったため、プロジェクトメンバーが向いている方向を一致させ続けるため、「なぜこのプロジェクトをやるのか?」ということを明確にすることを意識していました。

BASEのPMの役割は、プロダクトマネジメントやプロジェクトマネジメントをはじめ、他プロジェクトとの調整やプレスリリース作成の際の広報との連携など、かなり広くなっているのではないかと思います。

「誰でも簡単に使える機能」をチームで目指していく

商品に付与できる「オプション」と一口に言ってもその範囲は文脈によって様々かと思いますが、要件定義はどのように進めていったのでしょうか?

本当にオプションは幅広い可能性がある機能で、要件を決めていくことは大変な過程でした。まず最初は風呂敷を広げ、「オプションはこんな可能性があるよね」「こんなことが出来たら良いよね」といったように、チームで考え得るオプション機能を洗い出していきました。

沢山のアイディアが出たのですが、それらを全て機能として作りこみ、どんなオプションも実現出来るようにしてしまうと、画面上の表示が複雑になってしまったり、操作が難しくなってしまう可能性があります。

「BASE」は、「誰でもかんたんに使える」ようにサービス設計をしています。今回においても、どんなショップオーナーさんも簡単に使えるユーザビリティと、ショップオーナーさんがこの機能で実現されたいことを最大限叶えること、この2つの両立を第一に考え、要件を決定していきました。

今回はBASEの中では比較的大規模・長期間のプロジェクトでしたが、プロジェクトを進めるにあたって開発観点で難しかったところを教えてください。

一見、「商品オプション App」は、商品購入の際に有料/無料のオプションを追加できるようにする、ちょっとした機能追加を実現するAppというように見えるかもしれません。

ですが、実はこの「商品オプション App」の開発は「BASE」というプロダクトの「お金の計算」というコアな部分に関わるため、影響範囲の広いプロジェクトでした。そこが難しかったところかもしれません。

というのも開発の観点からすると、注文価格の計算ロジックに手を加える開発は前例が少なく、注文価格はBASEのシステムのあらゆる箇所に関わるため、細心の注意が必要でした。

あらゆる箇所に影響が及ぶことや注文価格というデータ不整合を起こしてはならない領域ということもあり、ショップオーナーさん・購入者さんにご不便をおかけしないようショッピングアプリ「BASE」向けの開発も同時進行で行いました。

通例であれば、ショッピングアプリ「BASE」向けの開発は後追いで行うことが多いのですが、同時に進めた事例はここ1年ほどはなかったように記憶しています。

お金の計算に関わるからこそ、大規模なプロジェクトだったのですね。

そうですね。その他にも、例えば「BASE」を通じて送信されるメールにも影響を与えます。購入者さん向けであれば注文完了メール、ショップオーナーさん向けであれば注文メールなど様々な種類のメールが送信されていますが、社内にどのようなメールが配信されているか統合的に管理しているものはありませんでした。

ですので、オプションにより追加された金額が正しくメールに反映されているかを確認するために、「BASE」で送受信されるメールを全て洗い出し確認していきました。

メールを全て洗い出すとは想像するだけでも大変さが伝わってきますね…。大規模なプロジェクトゆえに、プロジェクト進行もかなりご苦労されたのではないかと思いますが、どのような点が特に大変だったのでしょうか?

プロジェクト期間が長くなるということは、その分だけ並行して進行するプロジェクトの数も多くなるので、他に開発中の機能とプログラム上で不整合が起きないように調整するのが大変だったかもしれません。特に、お金の計算が関わるのでいつも以上に慎重に進めていきました。

それから今回は、プロジェクト途中に新型コロナウイルス感染拡大の影響で「BASE」へのアクセスが急増し、一時期は全社的にその対応が最優先になったことや、社内環境もリモートワークへ移行したことで、プロジェクトメンバー間のコミュニケーションの取り方もそれに合わせて最適な形にしようと模索しました。

その他にも途中で問題が起きてしまってその対応に追われたりと様々な壁がありましたが…。最終的にはきちんとリリースでき、ショップオーナーさんに新しい価値を届けられたことは良かったです。

プロジェクトの中で、後に続く人の道を整備することも大切

では最後に、坂東さんがPMとして働く上で大切にされている価値観を教えてください。

組織の中でプロダクトを作っていくことは、組織として街を作っていくことに似ているかなと感じています。機能を追加しプロダクトを磨いていくことは、新たに道を切り開き街を拡張していくことに例えられるかなと。どんどん拡張していくことももちろん大切ですが、それと同じくらい、後に続く人が通りやすいよう道を整備することも継続性を持たせるためにはとても重要だとも感じています。

今回の機能をリリースするにあたっても、プロジェクトに新しく入ったメンバーがスムーズにオンボーディングできるよう、また将来に誰かが機能について調べる時に理解しやすくなるよう、プロジェクトの中で得られた知見はドキュメントに落とし込むように徹底していました。

プロジェクトの経験を次につないでいく、ということですね。

今回プロジェクトに関わってくれたメンバーに対しても、「商品オプション App」で培ったお金周りの開発の知見を礎にして、今後の開発にしっかり活かして行こうという話をしていました。

今後も、次の人への道をしっかりと整備し、誰もが素早く開発に入れるような、組織としてプロダクト作りをさらに加速させられるようなPMでありたいと思っています。


坂東さんへのインタビューは以上になります。

プロジェクトにおいて、多様な意見がある中で要件を決めていく過程は、PMにとって本当に難しい仕事の一つであるようです。インタビューを通して、その状況下で「誰でもかんたんに使える」ことを追求し続けるPMとプロダクトチームの想いをうかがうことができました。

また、後に続く人のために道を整備し、一つひとつのプロジェクトの経験を次につなげていこうとするチームの様子が伝わってきました。

BASEではPMを積極的に募集しています!募集は下記よりご覧ください。

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