本当の意味でユーザーに向き合っていたい。デザイン組織のトップに聞く、BASEに入社した理由と目指す未来

Recruitingの米田です。

今回は2022年1月に入社し、同じタイミングで新設されたDesign Divisionという組織を管掌する佐々木さんにインタビューしました。

BASEのデザイン組織は現在15名ほどとプロダクトの成長にあわせて拡大してきましたが、デザイン組織のいまと、佐々木さんが目指すデザイン組織のあり方についてお話を聞きました。


【Profile】
佐々木 圭(ささき けい)
Design Division マネージャー

日本国内およびシンガポールのスタートアップ企業の立ち上げ期から成長フェーズまでに参画し、デザインチームを率いた経験を持つ。金融、モビリティ、教育、不動産などのサービスのデジタルプロダクトのデザインやサービスブランディングを担ってきた。2021年8月よりBASE株式会社に業務委託として参画、2022年1月に入社。デザイン組織の強化に従事。

異業種からの転身。これまでの経歴について

まずは、これまでの経歴について教えてください。

キャリアのスタートは建築業界でした。大学時代は建築学を専攻し、卒業後は建築事務所で働いていました。建築業界はユーザー体験を考えて設計することを先駆けて100年以上やっている業界だと私は思っていて、そこで初めてユーザー体験を学びました。その中でちょうど2000年頃、ソフトウェアの力を感じる機会が次第に増え、これからはソフトウェアが多くの人へ力を与えていく時代になるだろうと確信し、iPhoneが日本に上陸するくらいのタイミングでUI/UXデザイナーとしてキャリアチェンジをしました。

建築業界にいた当時からコンピュータがとても好きだったということもあり、AppleのHuman Interface Guidelinesを見て「誰が作ったんだろう?」「何でできたんだろう?」と気になって、趣味で調べたんですよね。そこで人間中心の設計が生まれてきた過程を知識として学びました。それから当時は特にUI/UXデザイナーになりたいという情熱がすごくあったので、いろんなソフトウェア会社に「この方がいいですよ」って提案をしてたんですね(笑)。その中で一緒に仕事しませんかと誘っていただいて、実際の開発の現場に触れるようになりました。プロダクトの作り方については、海外の事例、特にシリコンバレーのプロダクトの作り方やデザイン手法を参考にしていました。

デザイナーへと見事キャリアチェンジしたとのことでしたが、その後のキャリアはどのように進んでいったのでしょうか?

デザインのひとつの側面に”課題を解決すること”があり、クリエイティブな解決方法を見つけるのがデザインの使命だと思っています。しかし、アプリのUI/UXデザインだけでは本当にユーザーが欲しいもの、本当に人々が心地よいと感じるものを提供するには、”この機能をここに置く”ということだけでは解決しきれないと感じることが増えていきました。

根本的に課題を解決するには、プロダクトのUI/UXデザインだけではなくプロダクトそのものの価値は何かを考える必要があると考え、企業のブランディングやプロダクトの価値定義から行うことへ領域を広げていきました。その中で、プロダクトだけでなくコミュニケーションデザインなどにも触れていきました。

プロダクトの価値定義や企業のブランディングなどにも携わる範囲を広げていったのですね。その後のキャリアについても教えてください。

デザインチームのマネジメントに興味範囲が広がっていきましたね。様々なプロジェクトに携わる中で、デザイナー側も、デザイナーに対して誰かが決めたものを綺麗に作ってください、というスタイルの仕事を許容しているという課題も感じました。それだと本来デザイナーが持っている問題解決の能力が100%活かされないと感じていました。

それをどうやったら解決できるだろうと考えた時に、デザインチームをマネジメントして、デザイナーのスキルを100%活かしてビジネスに貢献させて、デザイナー自身もスキルアップができる環境を作ることだろうと思い、マネジメントへ範囲が広がっていきました。

経験した環境で言えば、国内外のスタートアップの初期メンバーとして入ってグロースしていくフェーズをいくつかと、大企業の新規事業やプロジェクトにコンサルとして入る経験がメインとなります。

「本当にユーザーに向き合える。」BASEに入社した理由

それでは、BASEに入社した経緯や理由を教えてください。

前職のお話からしますと、FinTechのサービスを行っている企業で自分はコンシューマー向けのサービスを作っていました。数年在籍していましたが、企業の成長の中でコンシューマー向けではなくより大企業向けにビジネスモデルが変わっていくタイミングを迎えました。自分のスキルセットとしては、大企業向けというよりはコンシューマー向けのサービスを多く経験してきたことや、自分の意向としても多くの人に向けたサービスに携わりたいと思っていました。情報収集を進める中で2021年の春頃にBASEと出会って、コンサルタントという形で「Pay ID」のリブランディングに関わることになりました。

リブランディングによって生まれ変わった「Pay ID」のロゴ

プロジェクトの中で感じたのは、BASEはオーナーさんのためを真剣に考えている人が非常に多いということです。もう一つは組織の人数が数百人とメンバーが増えている中で協力的な人が多いことも印象的でした。組織全体で「オーナーさんのために」という目的に沿って仕事をしているので、社内政治といった目的に向かっていない行動が生まれにくい組織だと。そういう組織だと本当にユーザーに向き合える、デザインというものをビジネスに貢献させていくことが可能な組織だと感じて、入社を決めました。

また自分が貢献できる範囲も多くありそうだと感じたことも後押しとなりましたね。リブランディングプロジェクトの中で、デザイナーの力が十分に発揮されていないと感じることがあり、ここで自分の経験を活かせるのではないかと思いました。

「デザイナーの力が十分に発揮されていない」とは、どのような状況だったのでしょうか?

僕が入った段階ですでに社内のデザイナーがプロジェクトを進めていたものの、経営層も巻き込んだ一大プロジェクトということもあり、様々なステークホルダーの意見を取りまとめて意思決定をするのが難しいと見受けるシーンもありました。実は僕がプロジェクトに参画したタイミングでは、いまのクリエイティブとは全く違うクリエイティブで決まりそうだったんです。

経緯を聞いていくと、最初にデザイナーが出した案に対して経営陣など様々な人が意見を出し、その意見をデザイナーが素直に受け取ってしまい、”形”だけを修正することを繰り返され、最初にどういうコンセプトでクリエイティブを作って、ユーザーにはどういう風に伝えるべきだという部分がブレていってしまってたんです。

クリエイティブを作る過程は、いろんな人にアンケートをとって合議にするのも違うし、巨匠的な人が全部1人で独善的に決めるのも違う。アイデアはいろんな人たちのいろんな視点が集まるからこそ強くなるので、いろんな視点をどう集めるか、どうやって様々な意見を本質的なデザインに昇華していくか、ここがデザインの超大事なところだと思っています。

なので「Pay ID」のリブランディングプロジェクトでは、デザイナーの力をしっかり発揮してビジネスへ貢献できるよう、まずは社内のコミュニケーションを整理していきました。

そんな裏側があったんですね。

入社を決めた理由は他にもあります。

デザイナーの目標をもっともっと高く持てるとも思いました。例えばベンチマークが競合のサービスとなっていて、ビジネス戦略を立てる上で競合のサービスを参考にすることは有効だと思いますが、デザインを強化していこうという中では競合ではなく世界のトッププレイヤーが何をやっているか、という視点が必要なんです。BASEのデザイナーはみんなモチベーションが高いのですごくもったいないなと思って、僕の知見が何かお役に立てるんじゃないかなと。

デザイン組織トップとしての役割とミッション

佐々木さんのご経験とBASEのフェーズがまさにマッチしたんですね。それでは現在の役割やミッションについて教えてください。

現在は、BASE社のデザイン全般を管轄しています。デザインはユーザーとオーディエンス(LPや広告に触れて「BASE」を体験する方々)視点での設計と問題解決だと捉えていますが、デザインをビジネスに貢献できる体制にするのが僕の役割です。

具体的には、経営の方針を理解してデザインという視点でどうすべきかをメンバーに共有したり、デザイン組織としての機能がうまく働くように経営陣や経営に近いメンバーと話して改善していくことを行っています。他には、デザイナーのキャリア形成を支援することです。それぞれのデザイナーの得意・不得意を見える化し、本人の人生の目標なども鑑みて、BASEのビジネスに貢献しながらスキルアップ・キャリアアップを目指せるように手伝ったり、組織としての仕組みを整備しています。

現在のデザイン組織の体制について

今年の1月からDesign Divisionというデザイナーの組織が新しくできましたが、その背景や意図についてお聞きしたいです。

昨年までは、各デザインチームがそれぞれの目的別組織の配下となっていました。この組織の形は日々の業務を行っていくには効率が良いのですが、一方で課題もありました。それが何かというと、デザイナーの上長が非デザイナーとなり、評価の際に業務上のパフォーマンスは測れるもののスキルを測ることが難しくなってしまうことや、デザイナーとしてのキャリアプランや目標が適切に提示されない可能性があったことです。

課題はもう一つ大きくあり、組織が分かれていることでデザイナーごとにアウトプットがバラバラになってしまい、顧客体験が統一されないことです。こういった課題を解決するために、デザイン組織を一つの統合された組織にしました。

では、Design Divisionの組織について詳しく教えてください。

全体像としては、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、ブランドエクスペリエンスと、職能ごとに大きく3つに分かれています。

デザインマネージャーたちと

プロダクトデザインは、ユーザー体験を向上させることがミッションです。「BASE」の機能の設計と画面設計を行ったり、ユーザーの潜在的ニーズを知るための調査を行っています。

コミュニケーションデザインは、「BASE」の情緒的体験を設計し、ユーザーやオーディエンスに正しく魅力を伝えることがミッションです。現在は主にグラフィックデザインやコピーライティングを行っています。

ブランドエクスペリエンスは、BASEという事業や会社が世の中でどのような個性として人々に知られるべきなのかをDesign Division以外のブランド形成に関わっている組織と一緒に見せ方のルール決めを行っています。

今あるデザインの課題と今後取り組みたいこと

これまでのお話でも少し触れていますが、改めていまあるBASEのデザインの課題と今後取り組みたいことについて教えてください。

プロダクトデザイン、コミュニケーションデザインでそれぞれ取り組みたいことがあります。

プロダクトデザインでは、もっとデザインプロセスを洗練させていきたいと思っています。どういうことかと言うと、もっともっとデザイナー自身がユーザーの課題を考えて、解決方法を提案して、テスト的にユーザーに使ってもらって改善していく、というプロセスです。

世界中の人々に使ってもらうプロダクトを作るには、世界標準のプロダクトデザインプロセスを知ってそれを適用させる必要があると思っていますが、それを知っている人が社内にいないのが現状です。僕1人ではそのプロセスをアップデートしていくのは難しいので、プロダクトデザインのメンバーとしてデザインプロセスを磨いていく方にジョインしていただけるとめちゃくちゃありがたいです。

コミュニケーションデザインでは、もっとクリエイティブパワーを強めていけると思っていて、クリエイティビティをもっともっと出していくチームにしたいと思っています。僕としてはこれまでのBASEではなかなかなかった”やんちゃな”クリエイティブの提案があっても良いと思っているので、そういった機会を増やせるようにしたいです。

また、BASE全体のブランドに一貫性を持たせていく必要があると考えています。クリエイティブのルールがまだ十分に整備されていないので、ユーザーやオーディエンスが持つ「BASE」のイメージはばらけてしまっています。「BASE」の一貫した価値とは何かを提案していくチームにしていきたいです。

採用したい人物像

それでは、現在はどういうデザイナーを募集していますか?

デザイン組織としては、たくさんの個人やスモールチームをエンパワメントするために、デザインの面でよりインパクトを与える存在になっていく必要があります。上場しているとはいえそこがゴールではなく、これまで以上に多くの人に影響を与えていくためまだまだ成長段階です。そのために、BASEのデザインの基準を引き上げてくれる方を大募集中です!

個人やスモールチームをエンパワメントしたいという情熱を持っていることは必須だと考えていて、その上で世界でも存在感を出せるデザインを目指す方にジョインしていただけると心強いです。先ほどお話した通り職能で組織を分けているので、デザインの各領域での専門性を高めてくださる方にはぜひご入社いただきたいですね。

最後に、採用候補者の方へメッセージがあればお願いします!

まずは、上場企業だからといってお堅い企業ではないということです!(笑)。上場しているといっても社内の雰囲気はITスタートアップという感じで、風通しがよく、自分でやろうと思ったら成長できる機会があります。

またBASEは創業からプロダクトやビジネスモデルを変えずに上場まで実現した、ある意味珍しい企業だと思っています。BASEは「BASE」というプロダクトをずっとずっと磨いてきた企業です。なので本当にプロダクトドリブンで、ユーザーに向き合うメンバーで構成されていると感じています。そういった環境でデザイナーとして働くのは一つの大きな魅力です。

ユーザーのために向き合える、本質的なことができる。そういう仕事がしたい方とぜひ一緒にプロダクトを作っていければと思います。


いかがでしたか。BASEのデザイン組織が大きくアップデートされてどんどん強くなっていく、まさにその始まりに触れられた瞬間でした。

BASEではデザイナーを積極的に募集しています。ご興味を持ってくださった方はぜひ下記の求人をご覧ください。

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