「僕らが答えを作っていく」複数の新規プロダクト開発に臨むフルサイクルエンジニアの挑戦

採用広報の飯野です。

個人、スモールチームをはじめとしたショップオーナーの方々にFinTechプロダクトを提供する新規事業チーム、BASE BANK。数々の新規事業/プロダクトを連続的に生み出しており、現在も複数の新規プロダクトの開発に取り組んでいます。
そんなBASE BANKチームの特徴は、プロダクト開発をリードする「フルサイクルエンジニア」の存在です。Webアプリケーションの設計・開発に留まらず、要件定義からリリース、そしてリリース後のプロダクトグロースに向けた後続の機能開発や改善まで、ユーザーへの価値提供に関わる工程を一気通貫で担います。

そこで今回は、BASE BANKチームでフルサイクルエンジニアとして挑戦する入社約半年の池田さんと、Engineering Program Manager(以下、EPMと表記)の大津さんを取材しました。社内のスタートアップ的立ち位置のチームで複数のプロダクトを開発するやりがいや、実感した成長について聞きました。

【Profile】
写真左:池田 聖示(いけだ せいじ)
BASE BANK Dept. Group Growth Division エンジニア
新卒では副業マッチングサービスを提供する企業で約2年間エンジニアを経験。2024年7月にBASE株式会社に入社し、BASE BANK Dept.に配属。ネットショップの売上金がすぐに使える「BASEカード」の開発や、売上金が最短翌営業日に振り込まれる「お急ぎ振込」の開発など、複数プロダクトの開発に従事している。

写真右:大津 和槻(おおつ かずき)
BASE BANK Dept. Group Growth Division EPM
新卒ではコンテンツマーケティングの会社に入社し、サービスの新機能開発や運用保守をメインにバックエンドエンジニアやフロントエンジニアなどを一通り経験。2021年にBASE株式会社に入社し、BASE Dept.に配属。再入荷自動通知 AppやGoogle広告 Appなど、EC関連の機能開発などを担当。2023年にBASE BANK Dept.へ社内異動し、現在はEPMとして開発のリードや開発プロセスの改善などをおこなっている。

新規事業フェーズにおける「フルサイクルエンジニア」というキャリア選択

まずは現在の仕事内容について教えてください。

大津:今はネットショップ作成サービス「BASE」で商品が売れた際に売上金を引き出す「振込申請」の新機能を開発するプロジェクトで、EPMを務めています。具体的には、開発プロセスを主導したり、PdMや外部のステークホルダー、開発チームとの間に入り適切に開発サイクルを回したりという役割を担っています。

複数プロダクト/事業を開発しているBASE BANKでは、EPMのポジションを1つの開発チームに必ず1人設けることでそれぞれの職能のメンバーが本来の責務に注力できる組織体制をとっています。

そのほか業務時間内で自主的に、エンジニアのカンファレンスに登壇をしています。

池田:僕も直近では、大津さんが開発のリードを務めている「振込申請」の新機能開発プロジェクトで一緒に開発をおこなっています。

そのほかには、ネットショップの売上金がすぐに使える「BASEカード」や、売上金が最短翌営業日に振り込まれる「お急ぎ振込」の運用保守をしています。

ありがとうございます。次にBASEグループに入社した理由について伺います。大津さんはなぜBASEグループに入社されたのですか?

大津:僕がBASEグループに入社したのはコロナ禍のときで、社会全体で事業の先行きが見えなくなりさまざまな不安がある状況下で、ECの強さを感じたことが業界に目を向けたきっかけです。そのなかでもBASEグループは事業成長の真っ只中でした。事業が伸びると仕事も増えるため、この成長フェーズに入るのはおもしろそうだなと思い入社を決めました。

事業の伸びとともに会社が変わっていくのを見たいという期待感を持っていましたが、入社後はその期待を超える事業フェーズの変化に驚きました。

大津さんは2年半前に現在所属しているBASE BANK Dept.に異動されていますが、なぜ異動しようと思われたのですか?

大津:別の事業フェーズに身を置いてみたいという気持ちがあったからです。現在BASEグループにはBASE、Pay ID、BASE BANK、PAY.JP、want.jpとさまざまな事業部があり、すべて事業フェーズが異なります。そのなかでBASE BANKを選んだ理由は、新規事業を作るフェーズがおもしろそうに思えたことと、エンジニアが活躍できる幅が広いと考えたからです。

BASE BANKは開発組織が特徴的で、フルサイクルエンジニアとしてWebアプリケーションの設計・開発、テストのみならず、要件定義からリリース後の運用、そこから企画に繋げる動きなど、プロダクトを成長させる一連のサイクルすべてにオーナーシップを持つことが求められます。実践しようとすると当然負荷は上がっていってしまいますが、効率の良い方法や技術を選びながら、全員が学習意欲を持って主体的に進めています。難易度の高いことを体現しているメンバーが揃っているBASE BANKに入ったらおもしろそうだなと思い、異動しました。

そうなのですね。続いて池田さんに伺います。なぜ転職しようと思ったのでしょうか?

池田:一言でいうと「もっとエンジニアとして成長したい」という漠然とした想いからでした。前職はエンジニアの人数が正社員・業務委託を合わせて4〜5人しかおらず、入れ替わりも早かったため、入社から2年しか経っていない自分がメンバーレイヤーのなかでは一番経歴が長いという環境下でした。そのため、もっと自分より技術力が高いエンジニアや経験のあるエンジニアと一緒に働くことで、学び成長したいという気持ちが強く、転職を考え始めました。

当時、習得したいスキルやなりたいエンジニア像などはありましたか?

池田:これも漠然としているのですが「一人でなんでもできるエンジニアになりたい」という目標は持っていましたね。あとは、規模の大きなサービスに携わることで技術力を磨いていきたいと思っていました。

転職活動を進めるなかで、BASEグループはサービス規模が大きくEC業界でも大きなシェアを占めていて、かつ新規事業開発をしているという点から、いろんなサービスに携われる可能性に魅力を感じました。そしてBASEグループ内でBASE BANKを選んだ理由は、大津さんもお話していた、フルサイクルエンジニアという働き方が決め手でした。自分の夢である「一人でなんでもできるエンジニア」に近づくことができると思えたんです。

解決策の「答え」を知るのではなく、課題に対しての「考え方」を知る

新卒3年目でフルサイクルエンジニアにチャレンジすることになったと思いますが、入社後に感じた課題はありましたか?

池田:抽象度の高いタスクを振られたとき、自分がどのように動き、どのように解決していけば良いのかわからず、壁に突き当たりました。たとえば「パフォーマンスを改善してほしい」というようなタスクです。前職では「このコードをこうして欲しい」と具体的な細かい指示のもと仕事をしていたので、このような抽象的な課題に対して原因を探るところから自分で取り組んだ経験はありませんでした。

どのように解決していったのでしょうか?

池田:デイリースクラム内の同期作業会という時間を相談や壁打ちの時間として活用することで前に進めました。 BASE BANKでは、デイリースクラムという現在のタスク状況を報告し問題なく進んでいるかを確認する日次ミーティングがあり、そのなかに同期作業会という時間が設けられていて、タスクで悩んでいることをざっくばらんに相談したり壁打ちの場として活用したりすることができます。

具体的な解決策の提案をしてもらったこともありますが、「もっとこういう視点を持った方がいい」「こういった観点から捉えてみてはどうか」といった根本的な考え方からアドバイスをもらえたので、さまざまな事象に応用することができていると感じます。
たとえば、説明をする際に口頭のみで伝える癖に対して、「それは聞いている側からすると少しわかりづらく前提の共有がうまくできないことがあるので、一度図に表すと共通理解を得やすい」とアドバイスしてもらったことがありました。これはどんな仕事にも生かせることですし、自分の頭のなかの整理にもなるので、意識して実践するようにしています。

根本的な考え方から知ることで、成長角度もより高まりそうですね。入社してから成長を感じられたエピソードがありましたら教えてください。

池田:「いかに不確実性を減らすか」という視点を新しく持てたことで視野が広がりました。
壁打ちの際、「その進め方の場合、この問題が起こる可能性があると思うがどうか?」というような意見をもらうことが多くあり、自分だけでは今まで考慮できていなかったことを考えられるようになったと感じています。たとえば、「本番でリリースするまでどうなるかわからない」と思っていたことも、実は「自分の開発環境でも近しい状態で再現できる」ということを学びました。

大津:池田さんの吸収の早さにはいつも驚かされます。たとえば今話していた「不確実性を減らすための視点」について伝えたときは、翌週には「こういうふうに考えてみたんですけど」と提案までアウトプットを落として持ってきてくれました。フィードバックを吸収して改善するキャッチアップのスピードを目の当たりにして、僕自身も身が引き締まります。

池田:フィードバックの際に結果だけではなくその背景にある"なぜ"から伝えてもらっているので、どのように改善すべきかを考えやすいと感じています。たとえば「AではなくBでやって」と結果を伝えるフィードバックは最短で進んでいくとは思うのですが、BASE BANKでは課題に対する考え方をセットで伝えてもらうことが多いです。そのため、他のタスクでも応用することができ、成長スピードを上げることができていると感じています。

複数の新規プロダクト開発が経験できる唯一無二の事業フェーズ

お話を伺い、BASE BANKの環境が池田さんの成長を後押ししている印象を受けました。そのほかにBASE BANKの魅力はどんなところにありますか?

池田:複数のプロダクトに携わったことで経験値の幅が広がっていると感じています。
社内では1事業部が1事業/プロダクトを作っていることが多いですが、BASE BANKは複数事業/プロダクトを作っているという特徴があります。実際に僕も3つのプロダクトに携わり、さまざまなコードを書いたり、多くのシステムのアーキテクチャに触れたり、運用保守を経験したりしました。また前職では経験したことがなかった業務、たとえば今まで手動でやっていたタスクを自動化させるためのパフォーマンス改善などを任せてもらえています。BASE BANKは今の自分の経験/スキルよりも高いレベルの業務を任せてもらえるため、早いスピードでの成長を実現させることができています。

大津:特に今のBASE BANKは、プロダクト/事業の数とシステムの数がどんどん増えて大きくなっているフェーズなので、やろうと思えばいくらでもチャンスは転がっています。今年は新サービスの立ち上げに力を入れていて、今まさに新規プロダクトの開発に取り組んでいます。さらに既存プロダクトの資金調達サービス「YELL BANK」では、外部のプラットフォームへの展開を推進しています。事業が大きくなっていくのを間近で見ることができますし、こういった変化の多いフェーズで働けるチャンスはなかなかないと思いますね。

プロジェクトの進め方についても、決められたプロセスに合わせにいくのではなく、実現したいことに対してメンバーと一緒に探りながら決めていくスタイルで、リリースする直前までより良い方法がないかと話し合うことが多いです。

池田:大津さんが開発のリードをしているプロジェクト進行に対して、大津さんからフィードバックを求められることもあります。まだ経験していないEPMの立場を想像して一歩踏み込んで提案させてもらうことで、自分の視点を広げる良い機会となっていてありがたいです。

一緒にゴールへの道筋を決めていくようなイメージでしょうか?

大津:そうですね。お互いにフィードバックをし合っているのは文化として強いと思います。後から「本当はこうすべきだと思った」と伝えて手戻りが起きてしまうよりも結果的にアウトプットが出るまでのスピードが早いと感じていますし、自分自身が納得感を持ってプロダクト作りに関われています。

BASE BANKの開発チームの特徴をもう少しお話しさせていただくと、前段で話したフルサイクルエンジニアの話に繋がるのですが、他社や社内の他事業部と比較して仕事の範囲が広いという点が挙げられます。仕事を任せる際、「業務の一部」を渡すのではなく「ゴール」を渡し、そのゴールを達成するために必要なことを全部する、というスタイルです。関係者へのヒアリングから技術的な設計・実装をして、リリースした後の運用まで、業務内容はかなり幅広いです。

フルサイクルエンジニアを目指したい方には最適な環境だと思います。

池田:BASEグループとして複数の事業を持っているからこその魅力もあります。社内には事業部を横断して技術的なサポートをしてくれるTech Dept.という部門があり、この部門には会社の技術基盤のプロセスを作って支えているスペシャリストたちが所属しています。僕たちは事業を作るなかで、高い技術力を持っている方々、いわば「エンジニアが相談するエンジニア」の知見を借りることができます。この部門の方々のおかげで数々の事業作りにスピーディーにチャレンジすることができています。

事業成長を実現させる開発のプロ集団へ

お二人の今後の目標を教えてください。

池田:フルサイクルエンジニアとして、一連のサイクルを自分一人で責任を持てるエンジニアになりたいです。今は運用設計や技術選定などのスキルがまだまだ足りていないと思っているので、そういったスキルを身につけていきたいと思っています。

また、将来的にサービスの売上などの「数字」に貢献できるエンジニアになりたいと思うようにもなりました。これはBASE BANKに入ってから加わった価値観です。エンジニアの仕事は、事業成長や作っているサービスを利用するユーザーへの価値提供です。フルサイクルエンジニアとして開発の上流工程からリリース後のサポートまでに関わるようになり、「誰のための仕事なのか」を強く意識する場面が増えました。

大津:そういった心境の変化があったのはこちらも嬉しいですね。
僕はもっとうまくプロジェクトをリードできるようになりたいなと思っています。実はプロジェクトの方針を1から決めてリードしていくようになったのは今回が初めてで、今はマネージャーにフォローしてもらいながら進めています。なので、いずれ「大津に任せておけば大丈夫だな」と言われるくらいの安定感を身につけたいです。そして、プロジェクトリードができるようになったら、採用や事業部のPRなど開発プロジェクトのリード以外の仕事にもどんどんチャレンジしていきたいです。「この役割しかやらない、できない」人材ではなく、もっとできることを増やしてマルチに活躍できるようになりたいと思っています。

最後に、これからBASE BANKの開発チームをどんなチームにしていきたいか教えてください。

大津:わからないことを楽しめるチームにしていきたいなと思います。拡大期の今は、なにが答えなのかわからないことばかりで、僕が答えを持っているわけでもありません。むしろ、メンバーと一緒になにが答えなのかを見つけにいったり、僕らがやっていることを答えにしていくべきだと思っているので、その状況下でいきいきと楽しめるチームでありたいですね。

僕らエンジニアは、事業の成長を加速させるために存在しています。良い意味で「技術は手段であり、自分たちはその手段のプロである」と向上心高く思える方はBASE BANKに合うのではないかなと思います。いろんなチャレンジをして幅広いスキルを身につけ成長したいと思っている方のご応募をお待ちしています。

最後に

プロダクトを「作る」で留まらず「届いた後」まで関わっていく、BASE BANKのフルサイクルエンジニア。事業成長を牽引していく開発の魅力を存分に知ることのできたインタビューでした。

◆BASE BANK 求人はこちら open.talentio.com

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