「攻めのための守り」を。BASEグループの次なる10年のセキュリティ基盤を支える新執行役員インタビュー

採用広報の飯野です。

2026年1月1日付で、BASE株式会社(以下、BASEと表記)の執行役員に就任した月岡 誠治さん。ECサイト構築の黎明期からキャリアをスタートし、スタートアップのCTO、そして日本を代表するテックカンパニーのVPoIS(Vice President of Information Security)として数々のインシデント対応や組織変革を主導した経験を経て、BASEに入社しました。

「決済・EC」という信頼が事業の根幹となる領域において、月岡さんがどのような技術ブランディングを思い描いているのか。その圧倒的な経験値に裏打ちされたセキュリティへの考え方や、BASEの未来を支える決意について深く掘り下げました。

【Profile】
月岡 誠治(つきおか せいじ)
執行役員 / AI Tech Department IT Strategy Division Manager
1977年生まれ、宮崎県出身。 2010年10月、株式会社アラタナに入社。2016年に同社執行役員CTOに就任し、全プロダクトの技術基盤を統括する。 2015年、アラタナが株式会社スタートトゥディ(現:株式会社ZOZO)のグループ傘下に入ったことを機に、CTO室にてグループ横断の技術戦略策定、情報システム整備を牽引。 2020年4月、アラタナの株式会社ZOZOへの吸収合併に伴い、2021年4月に技術戦略本部長 兼 CISO室長、同年10月に情報セキュリティ・IT統括本部長に就任し、2022年4月にはVPoISに就任。ZOZOグループ全体のセキュリティ戦略および体制構築を主導。 2025年1月、BASE株式会社に入社。Tech Department IT Strategy Divisionにおいて、コーポレート、プロダクト、ガバナンス領域を横断した中長期セキュリティロードマップの策定および高度化を主導し、同年4月より同Division Managerとして、子会社を含むセキュリティ推進に従事。2026年1月1日付で同社執行役員に就任。

執行役員への就任。テーマは「BASEグループをより安全に安心に、より効率的に」

改めて執行役員への就任おめでとうございます。まずは今のお気持ちをお聞かせください。

ありがとうございます。身の引き締まる思いと同時に、大きなワクワク感を感じています。BASEグループのさらなる成長に携わる機会をいただけることを、心から嬉しく思います。

現在のBASEグループは、各社を通じた多角的な事業展開を進めるとともに、決済インフラとしての公共性を一層高めていく重要なフェーズにあります。この局面において、グループ全体のセキュリティおよび情報システム基盤の構築を担う責任者として、また経営の一端を担う立場として深くコミットできることを、大変意義深い挑戦だと感じております。

セキュリティ、情報システム構築はまさに経営基盤だと思います。月岡さんが取り組みたいことや実現したいビジョンについて教えてください。

私自身が掲げているテーマは、「BASEグループをより安全に安心に、より効率的に」進化させることです。このテーマの実現に向けて、大きく3つの領域において実行すべき取組みがあると考えています。

まず1つ目は、コーポレートセキュリティの強化です。業務端末や認証基盤の統制を高度化するとともに、万が一のインシデント発生時の被害を最小限に抑えられる体制を構築することで、グループ全体の業務を横断的かつ構造的に支える基盤を強化していきます。

2つ目は、プロダクトセキュリティです。多くの個人情報をお預かりするサービスとして、データを安全に保護することは大前提です。そのうえで、データを適切に活用しながらビジネスをスケールさせていく、いわば「守りと攻め」を高い次元で両立させていきたいと考えています。

そして3つ目がガバナンスの高度化です。M&Aにより、越境EC事業を展開するwant.jp株式会社や、伴走型ネットショップ構築システムを運営する株式会社Eストアーといった新たな仲間が加わり、グループとしての多様性と厚みが増すなかで、各社の強みを掛け合わせたシナジー創出を技術面から支援できる環境を整えていきたいと考えています。

セキュリティは、いわば「終わりなき旅」だと考えています。進化する技術と向き合い続けながら、そのリスクを見極め、お客様やメンバー、そして会社の未来を守る。挑戦を支える堅牢な土台を、グループ一丸となって築いていきます。

スタートアップから大企業まで。テックカンパニー化を推進してきた豊富なキャリア

続いて月岡さんのキャリアについて伺います。それぞれのフェーズでのお仕事内容や印象に残っていることについて教えてください。

インフラエンジニアからCTOへの歩み
(2010年〜:アラタナ時代)
2010年10月に株式会社アラタナへ入社し、インフラ構築からシステム設計・運用、新規事業開発まで幅広く携わってきました。2016年には執行役員CTOに就任し、全プロダクトの技術基盤を管掌する立場となりました。 技術とセキュリティの両面で、数多くの挑戦と学びの機会をいただいたことは、私にとって大きな財産です。

EC業界に興味を持ったきっかけはありましたか?

当時は、AWSをはじめとするパブリッククラウドが日本でも普及し始めた時期でした。EC2やS3といったサービスが次々に登場し、インフラの在り方が大きく変わろうとしていました。 その頃、アラタナのイベントで創業者の濵渦さん、穂満さんと出会い、クラウドや技術について熱く語り合う機会がありました。そのご縁からお声がけをいただいたことが、入社のきっかけです。 加えて、ECサイト構築を手がける同社のデザイン性の高さにも強く惹かれました。当時のECビジネスは革新的で、まさに新たな市場が立ち上がる瞬間にありました。スタートアップとして若いメンバーが事業を推進していく姿に刺激を受け、「この環境で挑戦したい」という思いから入社を決意しました。

印象に残っているお仕事はありますか?

入社当初に担当していたのは、主にインフラやサーバー管理です。目指していたのは、自律的にスケールする仕組みの構築でした。
少人数の体制で、インフラ構築からシステム設計、新規事業開発まで、技術領域を文字通り「すべて担う」立場でした。限られたリソースの中で、大規模なトラフィックに耐えられるインフラをいかに自動化し、コストを抑えながら安定運用するかを常に考え、実行していました。
チームのみんなと考え、意思決定し、すぐにアクションに移せる環境だったので、テクノロジーを使ってさまざまなアイデアを形にしていく挑戦は本当に楽しかったですね。SRE(Site Reliability Engineering)という言葉が一般化する以前から、技術によってビジネスのボトルネックを解消する経験を積めたことは、大きな財産になっています。

そうだったのですね。その後アラタナ社は2015年に株式会社スタートトゥデイ(現:株式会社ZOZO)のグループに入ったのですね。

アラタナCTOとしてグループシナジー創出への動き
(2015年〜:スタートトゥデイ時代)
アラタナがM&Aによりスタートトゥデイグループへ参画した後、私はCTO室に所属し、グループ横断の技術戦略の策定、情報システム基盤の整備、エンジニア組織の支援などを担いました。そして1年後、アラタナの執行役員CTOに就任しました。

当時のスタートトゥデイは、モール事業に加えて自社EC支援事業も展開しており、自社ECの構築・運用保守、さらにはテストの仕組み化や最適化を、アラタナのメンバーが中心となって推進しました。また、新規事業として、自社ECのカートとモール間をつなぎ、在庫情報を最適化する基盤の構築にも取り組みました。

アラタナで培ったEC構築のテクノロジーや知見をグループ全体へ展開しつつ、新たな技術も積極的に取り入れながら、グループシナジーの創出を推進してきました。

ZOZOへの完全吸収合併で大規模組織への参画からVPoIS
(2020年〜:ZOZOテクノロジーズ時代)
その後、2020年4月にアラタナのシステム開発部門はZOZO テクノロジーズに、事業運営部門はZOZOへとグループ組織再編されました。エンジニアはZOZOテクノロジーズへ配属となったため、私も同社に所属することになりました。
翌年には技術戦略本部長およびCISO室長に就任し、同年10月には情報セキュリティ・IT統括本部長を務めました。さらに翌年4月にはVPoIS(Vice President of Information Security)に就任し、ZOZOグループ全体のセキュリティ戦略の策定と体制構築を担いました。
また、グループ内の海外拠点と連携したプロダクト開発やPMIにも携わるなど、領域を横断した経験を積むことができました。いずれも非常に刺激的で、学びの多い時間でした。
技術、組織、そしてガバナンスを横断して向き合ったこれらの経験は、現在の礎となっています。

非常に密度の濃いキャリアですね。

ありがたいことに、これまでさまざまなフェーズや規模の企業で経験を積む機会をいただき、多くの方とご一緒できました。そうした環境で挑戦を続けられていることに、心から感謝しています。

なぜ今、BASEなのか?培ったアセットを武器に「ミドルフェーズ」という新境地を拓く

数々の実績を積まれたなかで、次の環境としてBASEを選んだ理由を教えてください。

スタートアップの機動力と大企業の組織力。その両方を経験し、PMIによる統合プロセスにも向き合ってきました。そのうえで、今変革期にあるBASEの成長フェーズに、強いダイナミズムと可能性を感じました。
これまでの経験を活かし、事業間シナジーを最大化しながら、組織を次の成長ステージへと引き上げていく。その挑戦に主体的に関わりたいと考え、入社を決意しました。
自らの「次の10年」を見据えたとき、変化を生み出し、その変化を楽しみながら前進できる環境であることが、何よりも魅力です。

アラタナでインフラを構築していた頃も、CTOとして組織を率いていた頃も、ZOZOでVPoISとして全社を俯瞰していた頃も、私の軸は一つでした。
「挑戦を止めないための土台をつくること」。

いま、BASEグループは次の挑戦に向けてギアを上げています。このタイミングで、その土台を支える役割を担えることに、強い使命感と高揚感を抱いています。
だからこそ、今、BASEなのです。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

BASEが掲げるミッション「Payment to the People, Power to the People.」をさらにスケールさせていくためには、セキュリティ対策は不可欠です。今後も決して欠かすことのできない重要な事項です。
一方で、安心・安全な世界を実現するうえで、あらゆる脅威やリスクを完全に排除することが極めて難しいのも事実です。

だからこそ、守るべきポイントを的確に見極め、重要な資産やデータを確実に保護していく。同時に、講じるべき対策についてはフェーズやタイミングを捉えながら、事業のスピードとリスクのバランスを踏まえ、柔軟かつしなやかに環境整備を進めていきたいと考えています。

「BASEグループをより安全に安心に、より効率的に」
このテーマのもと、視座を高く、視野を広く持ち、BASEグループ全体の視点から、コーポレートセキュリティ、プロダクトセキュリティ、そしてガバナンスの高度化に取り組んでまいります。

安全・安心で高品質なサービスを社会に届け続けられるよう、これからも全力で挑戦していきます。

最後に

盤石な守りを確かな土台とし、それを事業を加速させるための基盤へと昇華させていく。 セキュリティを制約ではなく、事業成長のための環境作りとして捉え推進していく、深い洞察と高い専門性に改めて感銘を受けたインタビューでした。

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