”フルサイクル開発”でスピーディーな仮説検証をし、プロダクトを伸ばしていきたい。BASE BANK エンジニア組織の現在地

Recruitingの米田です。

今回は、「BASE」の加盟店向けに金融サービスを提供するBASE BANKチームのエンジニアにインタビューしました。

BASE BANKは、BASE社の中でも新規事業を担う組織として運営されており、チームの規模感やフェーズ、開発プロセスや技術スタックなど、「BASE」全体の開発を行う組織と異なる部分があります。その特徴として、BASE BANK独自でEngineering Program Manager(以下、EPM)という役割を設置していたり、ドメイン別に開発チームを組成していることが挙げられます。

本インタビューでは、BASE BANKのエンジニアの開発組織の全体像や求めている人物像について話を聞きました。


【Profile】
清水 陽一郎(しみず よういちろう)
NEW Division BASE BANK テックリード

1986年生まれ。商業用プリンタのコントローラ開発、クラウド会計サービスの開発を経て2019年11月に入社。2022年よりテックリードを担当。振込申請機能の開発に従事しながらBASE BANKチーム全体の開発生産性や開発プロセスのカイゼンを日々行なっている。社外活動ではGo Conference運営などに参加中。一般社団法人Gophers Japan理事。

永野 峻輔 (ながのしゅんすけ)
NEW Division BASE BANK Engineering Program Manager

バックエンドエンジニアとして2020年5月に入社。入社後は「BASE」加盟店向けの資金提供サービス「YELL BANK(エールバンク)」の開発・グロースに従事。現在は同プロダクトのEngineering Program Managerを務める。

松雪 俊(まつゆき たかし)
NEW Division BASE BANK Engineering Program Manager

新卒でヤフー株式会社に入社しYahoo!ショッピングの開発に従事。その後、Fintechのスタートアップに入社し法人向けのVISAプリペイドカードを発行するSaaSの開発・運用を経て、2020年9月に入社。Engineering Program ManagerとしてBASEカードの開発、運用やチームマネジメントを主導。Goが好き。

吉田 裕一(よしだ ゆういち)
​​NEW Division BASE BANK Engineering Program Manager

1993年生まれ。新卒で株式会社VOYAGE GROUP(現株式会社CARTA HOLDINGS)に入社。toC向けサービスの開発を経て、2021年7月に入社。2022年より振込申請チームのEngineering Program Managerを務める。

写真左 振込申請 Engineering Program Manager 吉田、写真右 BASEカード Enginnering Program Manager 松雪

自己紹介

まずは、チームにおけるみなさんの役割を教えてください!

吉田:振込申請機能のEPMとして活動しています。2021年7月に入社し、2022年の1月からEPMになりました。

永野:「YELL BANK」という資金調達サービスのEPMをしている永野です。自分はフルリモートで入社の受け入れを開始した直後の2020年5月に入社していて、EPMとしてもリモートワークでのスムーズなコミュニケーションを日々意識しています。

松雪:2020年9月に入社し、2021年5月から「BASEカード」のEPMとして設計・実装・社内外の調整・QAなどを担当しています。

清水:私は2019年11月入社で、いまはテックリードという形でBASE BANK全体の技術力向上に向けて活動しています。

BASE BANK開発組織の概要

それでは、 BASE BANKの開発組織の概要を教えてください。

松雪:BASE BANKは「BASE」の中の「YELL BANK」、「BASEカード」、「振込申請」の3つのプロダクト・機能を提供しており、エンジニアがそれぞれのプロダクトごとに担当チームを組成しています。各チームは2、3名の規模で、それぞれのチームごとにEngineering Program Managerという役割のエンジニアがいます。

大きな特徴としては、エンジニア自身が”フルサイクルエンジニア”というスタンスを掲げていて、各プロダクトごとに企画から設計、開発、運用までの全てのプロセスに関わっている点ですね。

参考動画:【前編】全員がフルサイクルエンジニアでありたい。新機能「BASEカード」を生み出したBASE BANKチームの強さとは - YouTube

永野:プロダクトマネージャーやPMM(Product Marketing Manager)が仮説検証をしやすくするためのデータ基盤の整備もEPMが主導で進めています。

「BASE」全体の開発を行うチームとの組織的な違いはどこにありますか?

永野:組織やプロダクトの規模やフェーズの違いがあるので、それに伴って開発プロセスや組織構成、プロダクトへの関わり方で異なる部分があります。

「BASE」はプロダクトのローンチからもうすぐ10年になり、利用ユーザーも多く、一定の規模感を持ちながら開発を進めていくフェーズです。エンジニアの人数は100名に近づくほどとなっています。

一方で、BASE BANKは2018年から始まったチームで、エンジニアは10名程度とスモールチームで運営しています。プロダクトのフェーズとしては今まさにPMFをしていくタイミングだと捉えていて、素早くリリースしてフィードバックを得て、仮説検証をスピーディに繰り返すことが重要だと考えています。

その対比として、「BASE」の開発組織ではインフラ周りを専門とするSREチームがありますが、BASE BANKチームはフロントエンドからインフラまで領域横断で、かつフルサイクルで開発に携わっています。これらを実現するために、「BASE」の開発組織に先駆けてドメイン別でチームを作ったのも大きな特徴だと思います。とはいえそれぞれのメンバーで得意領域があるので、その得意領域でお互いを補い合いながら実現している形です。

EPMを設置している組織は国内ではまだまだ多くないように感じますが、どのような経緯で設置され、具体的にどのような役割を担う職能なのでしょうか?

松雪:EPMの一番の役割としては、プロダクトのデリバリーとクオリティに責任を持つことにあります。経緯としてはチームが拡大し担当プロダクトが増えていく中で、プロダクトマネージャーと開発チームの橋渡しを行い、開発チーム・プロジェクトを主導していく役割へのニーズが高まり、EPMを設置することになりました。

参考ブログ:プロダクトのデリバリー、クオリティに責任を持つEngineering Program Managerという役割 - BASEプロダクトチームブログ

EPMはエンジニアリングマネージャー(EM)とは別の役割で、EPMの主なミッションにピープルマネジメントが入っていない点が大きく異なります。

写真左 YELL BANK Engineering Program Manager 永野、写真右 テックリード 清水

EPMとは別にテックリード職を置いていますが、BASE BANKにおけるテックリードの役割はどのようなものでしょうか?

清水:BASE BANK全体の開発生産性の向上を担っています。昨年までは大きな1つのチームでしたが、今年からはドメインごとに3つのチームに分け、EPMとは別の役割としてチーム横断的に技術要素の検証・エンジニアとして良いキャリアが積めるような開発環境・開発プロセスを用意することを行っています。

BASE BANKチームの魅力

そんなBASE BANKチームの魅力はどのようなところにありますか?

清水:デザイナー・ビジネスのメンバーも含めてスモールチームで構成されていて、チームの中で独力でリリースができる分、仮説検証をスピーディに行える点があると思います。

それから好みの話になるかもしれないですが、「BASE」全体のプロダクトの大半のサーバーサイドはPHPで書かれていますが、BASE BANKはGoを使っており、ECSやコンテナ、Terraformなどのサービスも積極的に活用しているので、そういった技術に触れられる環境です。

吉田:自発的に行動する人が多い印象で、雰囲気としてもポジティブなフィードバックが多く、課題や問題点を見つけたときにチームを頼りやすいような環境です。私は昨年夏入社でしたが、オンボーディングも手厚く進めてもらい、また困ったことをSlackに書くとすぐさまメンバーが反応をくれるので助かりました。

永野:メンバーそれぞれの野望や想いを込めやすい環境だと思っています。自分が必要だと思ったことをプロダクトに反映させやすく、愛着を持ちやすい。ビジネス側のメンバーとも距離が近いため、お互いにフィードバックループを回しやすいのかなと。

松雪:他のメンバーが挙げている点と近いですが、開発サイクル・コミュニケーションの取り方まで小さく仮説検証を行いやすい環境だと思います。また、開発プロセスすべてに関わっている分、プロダクトとの接点が多いのでプロダクトに対する愛着がより生まれやすい環境だと感じています。

抱える課題

では、BASE BANKの開発組織が抱える課題についても教えてください。

永野:プロダクトごとにチームを分けていて1チーム2、3人ほどしかいないため実現したいことに対してメンバーが足りていないです。もっと高速にフィードバックループを回してプロダクトをグロースさせるためにメンバーは倍以上に増やしていきたいです。

吉田:プロダクトをリリースした後に効果が出ているか検証するためのデータ基盤の整備はこれからさらにやっていかないと、と思っています。アウトプットの効果を可視化し、データ駆動な動きを強化出来るとより良いチームになれると思います。

清水:チームの人数を増やしていく最中で組織規模のフェーズが変化しているという認識でいて、その中でこれまでと同じ開発スピードを維持していくために、潜在的な課題も含めて対処していく必要があると考えています。

松雪:今のところは同じチームでこれまでやってきたメンバーなのでコミュニケーションが上手く取れていますが、チームをまたいで知見をフィードバックし合う仕組みはまだ整っていません。今後チームの規模が拡大していってもBASE BANKの開発組織全体でノウハウを貯めて成長していける仕組みを整えていくことが必要だと思っています。

採用したいエンジニア像

チームを拡大していきたいとのことで絶賛エンジニアを採用中ですが、BASE BANKで求めるエンジニア像を教えてください!

清水:私個人としては、技術が好きな人が入ってきてもらえると嬉しいですね。技術領域を広くカバーできることが求められるので、苦手なことがあっても挑戦してプロダクトにフィードバックしていけるような方と一緒にはたらきたいです。

永野:様々な領域に好奇心を持って取り組んで、一緒に改善していけるような方ですかね。もっとこうした方がいいんじゃない?と提案をしてくださる方は大歓迎です。

松雪:プロダクト開発をする上で何か一つ強みを持っていて、かつフルサイクルエンジニアのスタンスを持っている方はマッチするかと思います。

吉田:当たり前のことかもしれませんが、自分たちが作っているプロダクトに興味・関心・愛着を持てるような方とはたらけると嬉しいですね。

終わりに

最後に、今後の意気込みを教えてください!

清水:エンジニアとしてBASE BANKチームにいた時が一番経験が積めた、一番楽しく開発できた、と思ってもらえるようなチームにしたいと思っています。”すごいプロダクトをリリースできた”といったプロダクトの開発経験も含め、その人のキャリアの中で最高のチームになっていればいいなと思います。

永野:「YELL BANK」のYELLは”応援”という意味があるのですが、エンジニア自身が活き活きしていないとオーナーさんを応援するようなプロダクトも作れないかなと思うので、僕たち自身が楽しく開発できるようなチームにできればと思っています。

吉田:振込申請という機能は、元々「BASE」に備わっている機能で長年の開発が積み重なった結果、複雑なプロダクトになっているので、うまく読み解きながら新しい価値を作っていきたいです。例えば出金のバリュエーションを増やすなどして、オーナーさんにより便利に使ってもらえるようにしたいです。

松雪:「BASEカード」はまだまだ提供したい機能がたくさんあるので、引き続き開発をがんばっていきます。いまの開発組織を運用しながら、うまく再現性のある仕組みを作り、スケールする組織を作っていきたいですね。


BASE BANKは今まさにプロダクトも組織も試行錯誤しながら事業として確立していく、そんな真っ只中であることを改めて感じました。

BASE BANKではエンジニアを募集しています。本インタビューを読んでご興味を持たれた方はぜひ下記の募集をご覧ください。

B-1.BASE_サーバーサイドエンジニア/BASE BANK - BASE株式会社
B-1.BASE_フロントエンドエンジニア/BASE BANK - BASE株式会社
B-1.BASE_シニアエンジニア/BASE BANK - BASE株式会社

参考情報

devblog.thebase.in

www.youtube.com

andpad.connpass.com

INFORMATION

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