コーポレートから新執行役員が誕生。インオーガニックな企業成長を目指すファイナンスチームの軌跡とこれから

Recruitingの米田です。

2022年4月1日付けで新しい執行役員の就任を発表しました。今回は執行役員に就任した堀田さんと、堀田さんのチームメンバーでFinancial Strategyチームの古矢さんにインタビューを行いました。

以前堀田さんへインタビューを行った際は、「CFOの仕事をどれだけ巻き取れるか」と話していましたが、その後はどのようなミッションに取り組んできたのでしょうか。

堀田さんの執行役員就任の背景やその時の心境、ファイナンスチームのこれまでの活動や今後の展望について聞きました。


【Profile】
堀田 昂佑(ほった こうすけ)
執行役員 Corporate Division Finance Section Manager
1987年生まれ。ドイツ・ミュンヘン出身。同志社大学大学院で情報工学を修めた後、みずほ証券株式会社へ入社し、株式アナリストとして主にインターネット領域を担当。その後、株式会社メルカリ、ecbo株式会社でのファイナンス業務、コーポレートマネージャー業務を経て、2020年6月にBASE株式会社へ入社。CFO室で資金調達、出資、FP&Aなどの財務・経営企画業務に従事し、2022年1月よりFinance Section Managerに。2022年4月1日付で執行役員に就任。

古矢 悠気(ふるや ゆうき)
Corporate Division Financial Strategy
1993年生まれ。米国出身。新卒でみずほ証券株式会社に入社し、主にTMT(テクノロジー・メディア・テレコム)セクターの顧客に対するM&Aアドバイザリー業務に従事。その後、メリルリンチ日本証券株式会社(現BofA証券株式会社)でのカバレッジ業務を経て、2022年1月にBASE株式会社に入社。Financial Strategy Groupにて財務戦略の立案、及びM&Aや資金調達を含む財務プロジェクトを担当している。

写真:堀田さん

「正直びっくりした。」堀田さん執行役員就任の背景

4/1付で堀田さんが執行役員に就任しましたが、その話をもらった際の率直な心境を教えてください。

堀田:上司であるCFOの原田さんから「執行役員に推薦しようと思っている」とお話をもらった時は正直びっくりしました。執行役員の就任はCTOの川口さん以来なかったことや、自分としてはより経営に近い仕事をやりたいと思っていたので、それが実現する形になったこともあって。時間が経つにつれて嬉しいという気持ちが徐々に実感として出てきましたね。

どのような点を評価されたのでしょうか?

堀田:原田さんから伝えられたのは、以前からファイナンス関連の業務で必要に応じて経営会議や取締役会に出席していて、その中でオブザーバーでありながら全社目線、経営目線での意見を積極的に出していたり、普段の業務においても会社全体のためにどうすればよいかを意識しながら取り組んでいる点を評価したとのことでした。

自分としても全社横断したコミュニケーションを通して、自分の専門領域を超えて経営会議でパフォーマンスを出す、と日々意識して業務を行っていたため、その点が評価されてとても嬉しく感じています。

Slack上でも堀田さんは活発に意見を発信されていますよね。前回のインタビュー(※1)では、「CFOの仕事をどれだけ巻き取れるか」をテーマとして掲げていましたが、その後はどういった役割や業務を行ってきたのでしょうか?

堀田:予算管理や事業計画の策定・モニタリング、各事業部へのレポーティングをメインにやっていました。これまで手作業で行っていた部分の自動化を進めたり、もっと使いやすい形にフォーマットやツールを整えたりもしました。

あとメンバーを採用して、個人ではなくチームで動けるようにしましたね。直近はより分析を深めて財務的なアクションに繋がるような体制の構築や、それをチームで実現できるように組織作りにも注力しています。

※1…CFOの仕事をどれだけ巻き取れるか。入社3ヶ月で170億の資金調達を実現したメンバーが見据える次のチャレンジとは - BASE Book(ベイスブック)

写真:古矢さん

古矢さんがBASEに入社した理由

堀田さんがチーム作りを行う中で今年1月に入社した古矢さんですが、これまでの経歴とBASEに入社した理由を教えてください。

古矢:2016年に新卒で日系の証券会社に入社し、投資銀行部門にて主にTMT(テクノロジー・メディア・テレコム)のお客さんに対するM&Aアドバイザリー業務に従事していました。4年ほど在籍し、もう少し自分のスキルセットを磨き上げたいと思い、外資系の証券会社の投資銀行部門に転職しました。そこではカバレッジバンカーとしてM&Aに加えて資金調達の提案など幅広く行っていました。

証券会社である程度ディールの数も経験し、今後の自分のキャリアを考える中でさらに仕事の幅を広げたいと思うようになりました。その時ふと学生時代を振り返ると、日本の経済活動を活性化したいという思いを持ちながら就職活動をしていたことを思い出しました。証券会社では企業の成長のサポートをしていましたし、付加価値が高いビジネスだとは理解しつつも、プロジェクトが終わればそこからできるサポートの幅が限られてしまいます。その先のフェーズも関与したいと思い、事業会社のメンバーとして中長期的に会社の成長に貢献しようと考え転職を決意しました。

転職活動の中では事業会社で検討していたかと思いますが、その中でBASEを選んだ理由は何でしたか?

古矢:BASEが魅力的だと思ったのは、ミッションに「個人やスモールチームのエンパワーメント」を掲げていて、学生時代に思っていた日本の経済活動を支える基盤になれるんじゃないかと思ったからです。会社や事業としてもこれからさらに成長する会社だと思い、そういった環境であればファイナンスでも色々とチャレンジできそうだと感じて入社を決めました。

ファイナンスチームのミッションと組織体制

それではこれまでの活動を踏まえて、これからのファイナンスチームのミッションと今ある課題を教えてください。

堀田:僕が管掌しているFinance Sectionは会社のお金に関する部分を扱う組織で、会社としてチャレンジするためにお金を確保すること、確保したお金をどう使うかを考えて実行することがミッションです。特に今後の企業成長の方向性としてオーガニック/インオーガニック(※2)の両軸を意識しながら活動していきたいと考えています。今年1月にCEOの鶴岡さん直下で経営戦略室という組織ができたので、そことも連携しながら戦略的な経営を実現できるようアクションしていきたいです。

僕が執行役員になったことで、経験値を生かせるという点ではこれまで以上に経営に対してファイナンス領域での提案をしやすい状態になったので、積極的に経営会議へアイデアを持ち寄って、しっかりと実行して会社の成長に貢献したいですね。

※2…オーガニック、インオーガニック…既存の経営資源を利用して成長を実現することをオーガニック成長、他社との提携や他社の買収などを通じて成長を行うことをインオーガニック成長と言う。

これまではとにかくスピード重視で目の前の案件をなんとかやり遂げるという形のプロジェクトが多く、その中でも成果を上げるために取り組んできましたが、これからはより戦略的に、数年先まで見据えて計画を立てて実行していきたいなと思っています。

現在は分析の体制や数値のモニタリングはできているものの、アクションに落とす部分がまだ不十分で、そこの強化がまさに古矢さんと4月に立ち上げたFinancial Strategyチームのミッションです。財務関連のディールやアクションができる体制はこれからなので、みんなで協力しながらチームで経験を積んでいきたいです。

その中でもまずは金融機関や企業など財務アクションを実施していただく方々との連携を深めたいと思っています。先方との接点を増やし、BASEのことを深く理解していただくような活動を行って、実際のアクションへ移せるようにしたいですね。

古矢:大事なのは双方向のコミュニケーションだと思っていて、BASEグループや各事業部がどういう課題を持っているのかをシェアして認識し合うことを意識しています。BASE側がどのような財務アクションを想定しているのか、自分たちでもアイデアを持ち寄りながらそれに対してご意見をいただいて実行に移していきたいなと。

ミッションを実現する上で、現在の組織構成や役割分担はどのようになっているのでしょうか?

堀田:Finance Sectionは、Treasury、FP&A、Financial Strategyの3つのチームに分かれています。

Treasuryはいわゆるキャッシュにまつわる領域を担っています。キャッシュをどこにどう置くか、どう使うか、どうやってそのキャッシュを確保するか、場合によっては調達という手段を用いながら実現するチームです。

FP&Aは事業計画・予算の策定、分析業務を行っています。いまの会社の動きを見てこの先どうなるか、この先どういうアクションができるかの施策のタネを作るのがミッションです。

Financial Strategyは先ほどもお話しした通り今年4月に立ち上げたばかりのチームで、FP&Aチームが作った施策のタネを実行に移したり、移せるような体制作りを行っています。現在は僕がチームマネージャーで、メンバーは古矢さんのみです。

堀田:その他にはチーム体制の強化も行いたいですね。現在は3チームのマネージャーを僕が全て兼任しているので、マネージメント人材の強化をしてさらに自由に活動してパフォーマンスを出せる体制にしていきたいです。

採用したい人物像

チーム体制の強化も行いたいとのことですが、現在はどのようなバックグラウンドやスキルをお持ちの方の採用を目指していますか?

堀田:現在はFP&AとFinancial Strategyで活躍していただく方の採用を強化していて、財務関連のディールの経験が多い方をぜひ採用したいです。その中でも、事業やインターネットビジネスに対する理解や興味関心を高く持っている方を歓迎しています。扱うビジネスへの興味関心度合いでアウトプットの質に明らかに関係してくると思うので。

マッチ度が高い方は、インターネット企業や近しい業界でM&Aや資金調達、財務の仕事をやっていた方や、古矢さんのように投資銀行やコンサルティングファーム、PE(プライベートエクイティ)、VC(ベンチャーキャピタル)などで仕事していた方、その中でもインターネット業界向けのご経験があるとキャッチアップがスムーズかと思います。

古矢:ソフトスキル面では、コミュニケーションスキルはすごく大事だと思っています。該当分野での専門知識や経験はもちろん大事ですが、財務の仕事をするにあたって社内外の関係者をちゃんと巻き込んで自分たちのミッションを達成する必要があります。社内外の人たちに対して自分たちが何を目指しているのかを明確に示して、日々のコミュニケーションではそのゴールがズレないように方向性を一致させることを意識しています。

実際のチームの雰囲気について気になる候補者の方もいらっしゃるかと思います。直近で異業種からご転職された古矢さんにお聞きしたいのですが、BASEのメンバーや組織はどんな雰囲気ですか?

古矢:入社して1ヶ月のタイミングで確信したことは、すごく働きやすいということですね。”働きやすい”とは色んな側面があると思いますが、個人的にはコミュニケーションの取りやすさが大きいです。堀田さんや原田さんともフラットにコミュニケーションしやすいですし、自分の意見はすぐに伝えられてそれをもってしっかりディスカッションができる環境です。

会社全体については、ひとりひとりがオーナーシップを持って働いている印象ですね。自分の役割を理解して、役割外の部分も会社にとって何が良いのか考えている人が多いです。Slackのコミュニケーションを見てても変な競争意識がなく、周囲に対して協力的な人が多いイメージです。

最後に、候補者の方へのメッセージをお願いします!

堀田:会社を成長させるファイナンスをやっていきたいので、メンバーを絶賛募集しています!まずはカジュアル面談で僕とざっくばらんにお話ししましょう。

Meetyというカジュアル面談を受け付けるサービスから、お気軽に「話したい」ボタンを押してもらえると嬉しいです!

meety.net

古矢:私はまだ入社して間もないですが、ミッションやプロダクトを信じて仕事をしている人が多く、そういう価値観を共有できる人とぜひ一緒に働きたいです。


プロダクト開発以外の側面から企業成長を支えるファイナンスの醍醐味に触れられました。 執行役員が増え、コーポレートサイドからプロダクト開発への影響力を高めていく今後にご期待ください。

BASEではファイナンス人材の採用を積極的に行っています。ご興味を持っていただいた方はぜひ下記の求人をご覧ください。

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