司法試験に一発合格した弁護士が、なぜ今BASEに?事業会社で目指すビジネスを支える法律家

こんにちは!Recruiting Groupです。

今回は新卒で法律事務所に就職し、今年4月にBASEの法務として入社した関根さんにインタビューを行いました。

入社直後からBASE事業に関する法務業務を広く担当し、事業成長を支えている関根さん。そんな関根さんに、BASEへ入社した背景や、法律事務所との働き方の違い、事業会社で働く面白さ、今後の展望について、詳しく聞きました。


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【プロフィール】
関根 亮人(せきね あきと)
Corporate Division 法務マネージャー

1991年生まれ。早稲田大学大学院法務研究科を卒業し、その年の司法試験に合格。在学中に合格した予備試験では全国5位(論文式)の実績を持つ。2017年12月、牛島総合法律事務所に入所し、弁護士として企業間の訴訟、M&A等の案件に従事。2021年4月にBASE株式会社に入社。現在は、事業健全性の検討や個人情報保護法改正の対応をはじめ、BASE事業の法務業務を幅広く担当している。2021年10月にマネージャー就任。同月、法律事務所way開業。

まずは、BASE入社までのご経歴を教えてください。

大学院を卒業した年に司法試験に合格し、企業法務の案件を扱う法律事務所に就職しました。前職では、一般企業法務からM&A、企業間の訴訟や国際カルテルなど、企業の法務について幅広く携わっていましたね。

当時の事務所での仕事は、裁判に勝つまで根気強く突き詰めることが求められていたので、前例がない事案や依頼者に不利な裁判例がある事案だったとしても、勝つために時には夜遅くまで調べるということもありました。そうやって根気強く自分が調べた内容や見つけた証拠が裁判の結果を左右したり、自分が関わった案件がメディアに取り上げられたりするなど、成果の影響範囲が大きいので、すごくやりがいを感じていました。

「徹底的に突き詰める」ということが法律事務所でしっかり身についたのではないかと思います。

それだけ法律事務所でのお仕事にやりがいを感じられていて、なぜ転職を考えたのでしょうか?

就職した時から漠然と、自分の中であらゆるキャリアの選択肢を考えていましたが、具体的に転職を考え始めたのは2年目の途中くらいでした。仕事で色々な方々と出会う中で、若くして会社の役員をしていたり起業をしていたりするような、ビジネスに精通したキャリアを歩む人が格好良く映ったんです。それで自分の10年後を考えた時、ずっと法律事務所にいて専門性を高めるのもキャリアの一つですが、もっと会社に入り込んでビジネスと密接に携わることがしたいと思うようになりました。

法律事務所に就職して3年が経つ頃、次は事業会社に行こうと本格的に転職活動を始めました。

それでは、さまざま事業会社がある中で、なぜBASEに入社を決めたのでしょうか?

伸びている業界であること、そして幅広い業務を任せてもらえることが決め手となりました。ビジネスに精通する弁護士になるためには、伸びている業界の専門性を高めながら、幅広いスキルや知識を身につけていくことが必要だと思ったので、上場したてくらいのIT系の事業会社を中心に受けていました。

EC業界は言わずもがな伸びている業界ですし、特に「Payment to the People, Power to the People.」というBASE社のインターネットで個人やスモールチームをエンパワーメントするというミッションにとても共感していました。また、BASEの法務は僕が入社する時にまだ2人しかいなかったので、幅広く仕事をすることが求められました。法務業務が分業化されている企業もある中、BASEはサービス法務と機関法務どちらもできるだけでなく、法務以外のコーポレート業務にも広く触れられると思いました。

働きながら転職活動をしていたので時間が限られていたのですが、BASEは他の企業よりも選考スピードが早く、1番に内定をもらってすぐに入社を決めました。

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入社して6ヶ月が経ちましたが、率直に会社の雰囲気はどうですか?

みんなで会社を成長させようという意識が強く、サービス愛がありますね。代表の鶴岡さんを含め意見を言い合ったり、情報を共有し合ったりと気さくで積極的な人が多い印象です。

あとは、想像以上にコミュニケーションがオープンで、フラットに行われていることに驚いています。代表とも距離感が近いです。法律事務所はコミュニケーションがかっちりしていたのですが、BASEでは鶴岡さんのSlackでの発言に対してみんながスタンプを押しているのが衝撃的でした。僕はまだ鶴岡さんの発言にスタンプは押せてないんですけどね(笑)

今はWFH(Work From Home)を実施していてオンラインでのコミュニケーションが多いのですが、Slackで気軽にコミュニケーションを取ることができ、他チームに質問した時もみんな優しく答えてくれます。

フラットな環境にはまだとまどいもあるのですね(笑)。入社後はどのような業務を担当しているのでしょうか?

BASEの事業の全フローにおいて、法的な問題点がないかを確認する事業健全性の検討や、直近でリリースされた新サービスである「BASEカード」のリリースに向けた法的課題への対応、個人情報保護法の改正に向けた対応などを担当しています。その他、日常的な業務として、契約書のチェック、ロゴの商標取得などに関する法務対応をしています。

事業健全性の検討では事業の全体像をよく理解する必要があったので、入社したての仕事としては難易度が高かったです。加えて、事業を深いところまで理解するために他のチームの人たちとコミュニケーションを取ることも大変でした。法律事務所と違って事業会社には色々な職種があるので、当初は誰がどんな仕事をしているのかを把握し、誰に何を聞けばいいかを覚えることに苦労しました。

法律事務所とは働き方が変わりましたね。働く上で意識していることはありますか?

事業部目線になることです。法律事務所の弁護士の立場だとどうしても第三者目線でのアドバイスになってしまいます。しかし今は、事業成長の観点を取り入れたり、別の方法で実現できるようサポートしたりと、「事業部がやりたいことを実現するために法律のプロフェッショナルとして支える」という当事者意識を持って仕事をしています。

事業については、kibelaというドキュメントツールに残されている各種説明の資料を見ながらおおよそを把握し、より詳しいことは事業部の人たちに聞きながら理解していきました。BASEにはメンターランチという制度があり、入社後の2ヶ月間で8回も他の事業部の人とランチができる機会があります。それを利用して他の職種や事業部の人との繋がりを作ることができ、スムーズに仕事を進められるようになりました。

BASEでの仕事には、どのような面白さを感じていますか?

事業に対する経営陣や各メンバーの熱量がダイレクトに伝わってくるのがすごく面白いですね。BASEでは毎月実施されるAll Hands(全社定例)や日々のSlackでの投稿で、頻繁に事業部から各施策の実施背景や進捗などが共有されます。そのため、経営陣や事業部の目的・目標を理解した上で、それを実現するための役割の一部を法務が担っているんだという実感が持てます。事業部との距離が近い分、特に事業部の目線を持ちやすいと思いますね。

法律事務所にいると、M&A案件や事業に関する法律相談を受けても、アドバイスをした後に深く関与することはできないんですよね。でも事業会社の場合、自分が関わった事業の目的や、自分が関わった事業がどのように世の中に影響を与え、結果的にどのくらい売上に繋がったのかがわかり、手触り感があります。

課題やこれから取り組みたいことはありますか?

事業部と法務の距離感を縮めていくことに取り組みたいと思っています。距離が近いとはいえまだまだ縮められると思うので、事業部にとってもっと気軽に相談できる相手になりたいです。各施策や機能開発がスピーディに行われるので、僕たち法務もスピーディに、健全な形でやりたいことを実現できるよう意識して業務に取り組んでいます。事業部にとって気軽に相談できる相手になれれば、早い段階で情報を吸い上げ、リスク判断を行えるので、施策進行をもっとスムーズにできると思っています。

また、会社や事業の成長に貢献できる取り組みをどんどんしていきたいと思っています。最近では、社内向けに法務関連のニュースを発信する「法務通信」を始めました。そうやって、社外の情報にもアンテナを張って会社がより良くなることを法務から発信し、社内でのプレゼンスを上げていけたらいいなと思います。

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それでは、関根さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

オープンにディスカッションできる方と一緒に働きたいと思っています。法務は、お互いにオープンに話し合うことでリスクを発見し、事業やサービスの健全な成長を支える仕事なので、自分の意見を言えることが大切だと思っています。

また、主体的に会社の成長に寄与したい人はBASEに入社したら楽しんで仕事ができると思います。施策一つ進めるにしても、エンジニア、デザイナー、PMなど複数の関係者が一緒になって1から自分たちで作っている感覚が強いです。

最後に、候補者の方へ伝えたいことはありますか?

法律事務所から事業会社への転職を考えている方の中には、弁護士としての専門性やキャリアについて不安に感じている方もいらっしゃるかと思います。僕の場合、まだBASEに入社したばかりですが、既に決済やFinTechなどBASEが関わる事業領域の知識を深めることが出来ており、​​事業会社にいるからこそ特定の事業領域の専門性を高められることを実感しています。

弁護士という資格を活かしながら事業成長に寄与したい方、決済やFinTechなどこれからさらに発展していく市場での専門性を身に付けたい方はBASEの環境がマッチするのではないかと思います。ぜひ一緒に働きましょう。


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