これまでにない新しい決済サービスを作る。「Pay ID」のデザイナーに聞く、いまBASEで購入者向けサービスに取り組む面白さ

Recruiting Groupです。

今回は、昨年11月にリブランディングを行い、新規事業として購入者向けに提供している ショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」のデザイナーを務める北村さんにインタビューを行いました。

BASE社の中でもショップオーナー向けではなく購入者向けにサービスを作る難しさや面白さ、新規事業としてBNPLなど新しい決済手段に取り組むチャレンジについて聞きました。


【Profile】
北村 直巳(きたむら なおみ)
NEW Division Pay ID デザインリード
1988年生まれ。専門学校卒業後、デザイン制作会社に新卒入社。受託のデザイナーとしてDTPや企画などデザイン業務全般に携わる。2017年5月にBASEへ入社。現在はデザインリードとしてネットショップ作成サービス「BASE」とショッピングサービス「Pay ID」のUIデザインに携わっている。

まずは、北村さんの現在のお仕事について教えてください。

購入者向けショッピングサービス「Pay ID」のデザイナーを務めています。スマホアプリ、Web、LPやブログメディアなど「Pay ID」に関するデザイン全般を私1人で担当しています。

アプリについては「Pay ID」の前身であるショッピングアプリ「BASE」からデザインに携わっており、2021年のアプリ統合・リブランディングも担いました。なのでBASEの購入者向けサービスには4、5年ほど携わっていることになります。

またデザインリードも担っており、サービス価値とは何かを改めて定義したり、サービス全体のブランディングをどう作っていくかをコミュニケーションデザイナーやマーケティングのメンバーとディスカッションしています。UI/UXについてはデザインレビューに参加してサービス全体の体験を担保できるようにしています。

参考:BASEがブランドの新規顧客・リピーター増加に注力 購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を年内提供開始 – 新たな決済体験と購入者との持続的な関係構築もサポート – | BASE, Inc.

「Pay ID」は2021年11月から提供開始していますが、サービスについてもう少し教えてください。

「Pay ID」は新規決済事業という位置付けで開発に取り組んでいて、2021年11月に既存のサービスを統合・リニューアルし、新たにスタートしたサービスになります。ネットショップ作成サービス「BASE」がショップオーナーに対してサービスを提供しているのに対し、「Pay ID」は購入者向けに展開しているところが大きな違いです。

「Pay ID」はインターネット上の購入体験を最適化することをミッションに、「BASE」を利用して開設されたショップでお買い物ができるアプリと、「BASE」で開設された180万のショップで利用できるID決済の2つのサービスを展開しています。

それでは、「Pay ID」のサービスの特徴や、デザインをする上で難しい部分ややりがいに感じる部分はどんなところでしょうか。

BASEではこれまでショップオーナー向けのサービスに注力してきましたが、「Pay ID」ではエンドユーザーのことを考えるという特異性があるのは興味深い部分だと思います。また、国内のストアフロント型ECサービスで唯一展開されている購入者向けのサービスなので、これまでにないサービスを理解してもらい、浸透させていくのが難しい部分でありやりがいに感じます。今後どういうブランドストーリーで「Pay ID」を伝えていくかをまさに練っているところです。

リニューアルの背景やストアフロント型ECサービスで購入者向けのサービスを持つことの意義は鶴岡さんのnoteを読んでいただくと理解が深まると思います。

参考:「BASE」と「Pay ID」 - 強いECプラットフォームになる為に、マーチャントとカスタマーでブランドを分ける事にした。|Yuta Tsuruoka

BASEの中でも購入者向けにサービスを提供している点や国内でも他にないサービスという点が面白さなのですね。アプリ、ID決済それぞれでサービス作りのポイントはどんなところでしょうか?

「Pay ID」の アプリとしては、モール型ECサービスとはショップの特性や購入者の利用特性が異なるため、それに合わせてアプリの作り方も異なってきます。「BASE」のショップはオリジナルの商品やブランドを展開している方々が多く、ファン作りやファンのロイヤリティ向上のための販促やコミュニケーションに重点を置いたサービスを作る必要があります。ここは「BASE」だからこそ提供できる価値で、それを突き詰めるのが難しいところでもあり面白い部分でもありますね。

「Pay ID」のID決済としては、今後取り組んでいくBNPLは目玉となっていくと思います。日本ではまだ利用している人は多くなく、新しい決済手段として「BASE」の思想と同様に”簡単に使える”サービスを目指していきたいです。

それでは、普段のデザインの進め方やどのような開発プロジェクトの取り組み方について教えてください。

開発プロジェクトとしては大きめの案件を1つと、複数の細かい改善プロジェクトを同時並行で進めていることが多いです。大きめの案件は半年以上かかりますし、粒度が小さめであれば要件定義からリリースまで3ヶ月で完了するものもあります。特に細かい改修の部分では、PMと連携しながら数字を見つつ、A/Bテストに取り組んだりしながら改善を行っています。

プロジェクトの進め方はBASEとあまり変わりませんが、スピード感は早いです。スモールチームなので個々の意思決定は早く、デザイン部分については任せてもらっています。また「BASE」はある程度サービスの基本部分があるので追加開発やリニューアルなどが一定占めていますが、「Pay ID」は例えばパスワードレスログインなど1から作る機能が比較的多い印象ですね。

「Pay ID」は「BASE」と比較するとまだまだ1から作り上げていくフェーズで、スモールチームで取り組んでいたり、新規事業ならではのスピード感、裁量の大きさ、関われる範囲の広さは異なると感じています。特に1デザイナーでありながら、「こういうサービスを作っていきたい」という上流の部分から考えていける部分はやりがいがあると感じています。

サービスもチームも立ち上げフェーズということですね。「Pay ID」のデザイン上の課題や今後取り組んでいきたいことは何でしょうか。

スピーディに機能を提供していくことはもちろんなんですが、デザインをする上ではデザインガイドライン、コンポーネントの整備、コミュニケーションデザイン面でのルール策定がまだ作り上げている段階です。現在は私自身が開発プロジェクトでのデザインを作りながらコンポーネントを作ったりドキュメントを作っていて、全て1人でやっているので正直大変なところはあります。このあたりはチームを強化して体制を整えていきたいです。

チームを強化したいとのことで、「Pay ID」ではデザイナーを募集中ですが、採用したい人物像について教えてください。

デザイナーの立場で上流からサービスを作っているので、UIも含めて”サービスを作りたい”という方とぜひ一緒にお仕事ができたらと思っています。「Pay ID」の目指すミッションの表現の仕方やブランドストーリーをどう伝えていくかや、ビジュアル・ブランド表現の部分はまだまだブラッシュアップが必要です。なのでサービスのUI/UXを作っていくだけではなく、そういった部分も一緒に考えられる方だと嬉しいですし、それが実現できる環境があります。加えて先ほどお話ししたデザインの基盤部分についても一緒に作っていける方だとありがたいです。


インタビューを通して、これまでにない新しい決済サービスを作るというチャレンジを行っているようすが伺えました。

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