5年間プロダクトの想いを伝えてきたBASEの広報の今

社長室の米田です。

今回は、約5年間BASEの広報を担ってきた田中さんにインタビューしました。

創業から一貫して「プロダクトが大事」であるBASEですが、広報としてどのようなことを考えながら仕事をしているのかインタビューしました。


【Profile】
田中 頌子(たなか ようこ)
社長室 PRマネージャー
1983年生まれ。東京都出身。大学卒業後、2006年に新卒で株式会社エイチ・アイ・エスに入社。その後、広告代理店を経て、2008年に弁護士ドットコム株式会社に入社。広報機能の立ち上げに携わり、コーポレート、サービスのPR業務に従事。2014年5月にBASE株式会社に入社。Eコマースプラットフォーム「BASE」を中心に、PAY株式会社、BASE BANK株式会社を含むグループ全体のコーポレート・サービスのPRに従事。


現在の業務について教えてください。

BASEという企業とEコマースプラットフォーム「BASE」の事業・サービス全般とグループ会社のPAY、BASE BANKの広報を担当しています。プレスリリースの作成、取材対応、リスク管理をはじめとする広報業務に日々取り組んでいます。

いま現在一番注力して取り組んでいるのは、社内に向けた取り組みで、BASEメンバーへのブランドポリシーの浸透です。

事業拡大に伴ってメンバーも急速に増えているので、新しいメンバーはもちろん、以前からいたメンバーも含め、社内全体でBASEの考え方を意識できるように、まずはBASEメンバー全員がBASEの情報を発信する人として活躍できる体制作りに取り組んでいます。

2018年末からデザイナー、Product Manager(PM)と一緒に、どのような情報を用意すればメンバーが今のBASEのプロダクトを社内外に正しく伝えやすくなるかを考えました。そして、まずはブランドガイドラインの見直しをして、2019年に入ってからはブランドガイドラインを浸透させるためのブランドポリシー研修を全社向けに実施しました。

ブランドポリシー研修ではどのようなことを意識して研修を行っているんですか?

弊社では「プロダクトが大事」ということを社内のメンバーそれぞれが認識として持っていることがチームとしての強みであると感じているのですが、それとブランドポリシーがどのようにつながるのか、なぜブランドポリシーを守る必要があるのかという部分についてメンバーの理解を深めていけるように意識しています。そのためにまずはBASEという会社が社会とどう関わりながら存在しているかということから伝えています。

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それでは、BASEに入社した経緯を教えてください。

もともとBASEに入る前にベンチャー企業で広報業務を5年ほど経験しているのですが、BASEはその際に良くしていただいた監査役の紹介で知りました。前職では広報が私ひとりだけで未経験から広報を始めました。会社の成長に自分も追いつこうと必死で走ってきた感じでした。

転職をしようと決めた当初は、ベンチャー企業のひとり広報ではなく、広報が複数名いて既に体制がある程度整っている企業で新たな経験を積みたいとぼんやり思っていました。

なのでBASEを紹介してもらったときは、次もスタートアップやベンチャーではたらこうとは思っていなかったので、お話をくださった方に「ご挨拶だけになってしまうかもしれないのですがいいですか?」と確認した上で鶴岡さんにお会いしました。その時はBASEが創業してから1年半くらいの時期でした。

スタートアップやベンチャーに転職しようと思っていなかったのに、どうしてBASEではたらこうと思ったのか、その決め手は何だったんですか?

直感ですね(笑)決め手は鶴岡さんの雰囲気と、オフィスの会議室でした。

鶴岡さんとは、初めて会うのにあまり違和感がなかったんです。過度な緊張もなく自然にお話しができたことが自分の中ですごく良かったんだと思います。それから当時のオフィスにあった会議室のガラス窓の枠がサービスのマルチカラーで・・・。

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当時のオフィス

ベンチャー企業の初期は基本的に出資を受けているフェーズなので資金の使い方に優先順位があると思うんです。そういう場合、最初からブランディングにはあまりお金をかけない印象を持っていました。当時のBASEもオフィス自体は古めのビルに入居していましたし、会議室以外は打ちっぱなしで無機質な雰囲気でしたが、お客様をお通しする会議室だけはサービスのカラーを用いたり、テーブルや床、ライトもプロダクトのイメージが伝わるようなあたたかみのある素材や色を選ばれたりしていて、鶴岡さんご自身のブランドの伝え方に対するこだわりが見えたような気がしたんです。

広報としては、企業やサービスの在り方に対してしっかりとした考えを持っているトップと一緒にブランドを作っていけるというのはとてもやりがいを感じられることだと思っています。鶴岡さんのもとで広報ができるのであれば、もう1度ベンチャー企業の広報に挑戦してみたいと直感的に思ったのがBASEに入社した理由です。

BASEに入社して印象的だったできごとはどんなことでしょうか?

BASEの広報に対する考え方について、一度鶴岡さんと議論したことですね。

それは、どういうできごとだったんですか?

入社して1年後くらいだったと思うんですけど、”ユニークな社内イベント”をされている企業特集をあるメディアの方が検討されていて、事例を探されていたんですね。

私としてはBASEという企業を知ってもらうために良い機会になると思い情報提供をしたいと考えていたのですが、鶴岡さんから「そのテーマは本質的にBASEを伝える方法として適切ですか?」と意見をもらいました。BASEがユーザーさんに向けてより良いプロダクトを作るチームであることを大事にしていることはもちろん私も理解していたのですが、存在を知ってもらう方法は切り口次第だと思っていたので、サービスの本質的な部分を追求して伝えるということをあまり意識していませんでした。実際に当時はITベンチャーというだけで、「説明が難しい」という理由からなかなかサービスを取材をしてもらえない状況もあり、福利厚生などのわかりやすい観点から情報を出して行くことも一つの手段だと考えていました。

なので、はじめは私の考えを鶴岡さんに伝えて理解してもらい、気持ちよく取材を受ける準備を整えようと思っていたのですが、なぜかその後も自分の中で「サービスの本質的な部分を伝える」ということが頭から離れず、最終的に情報提供を見送りました。

鶴岡さんは「BASEが取り組んでいる本質的な部分をお伝えできるのであれば良いと思います」と言っていて、決して情報提供を否定しているわけではなかったのですが、私の中ですごく引っかかるものがあり、広報の進め方について自問自答しました。

そこで、企業や事業・サービスがどんな想いを持って生まれたのかを表面だけでなく深く理解した広報ができていないことに気がつきました。それが今でもBASEの広報業務で迷いが生じた時に立ち返る原点のようになっています。

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そんなこともあったんですね。田中さんはBASEの中でもいわゆる”古株”のメンバーということで、これまでBASEで大変だったことを教えてください。

常に変化の連続で新鮮な環境があるのであまり古株という気持ちはありませんが、BASEには2019年の5月で丸5年在籍していることになり、もうすぐ6年目を迎えます。この5年間で色々なことがあったのですが、鶴岡さんが以前メディアのインタビューで話されていた通り、2016年から2017年頃はメンバーも同じようにそれぞれ大変だったのかなと思います。

何が大変だったんですか?

私に関していうと、情報伝達の流れが知らないうちに変わっていたことでしょうか。必要な情報が自分のところまで入ってこないことが増えていき、キャッチアップが難しくなりました。それまではメンバーも毎日みんなと話すことができるくらいの人数で距離感もすごく近かったので社内の情報が自分のところへダイレクトに入ってきていたのですが、メンバーが急激に増えてきたことで必要な情報が広報の自分のところまで入らなくなってきたんです。知らない間に案件が進んでいるということも増えていきました。

他部署のメンバーとBASEのサービスや考え方に対する認識を合わせる機会も無いまま、様々な案件が進んでいったので、担当メンバーに詳細を聞いてみるとBASEについて広報が伝えていきたいメッセージと合致しない案件もありました。他のチームが進めていた案件に対して広報観点でNGを出すという決断をしたこともありました。今思うとメンバーに対してどこか疑心暗鬼でいた時期かもしれません。

その後、状況を改善するためにメンバーとしっかりコミュニケーションをとって認識をすり合わせたり、自分からも情報共有を行なうように意識して環境を整えていきました。

それまでは、みんな広報がどういう役割でどういう業務をしているか分かっていると思い込んでいたのですが、こういった時期を経たこともあって、人それぞれで前提条件が違うことを認識しましたし、新しく入ったメンバーに対しても広報の役割をしっかり伝えていくべきだと痛感しました。

この時期の経験が、いまのブランドポリシー研修にも繋がっています。

まさに広報のハードシングスですね。5年間で様々な経験をされたと思いますが、BASEの広報を担っていく中で大事だと思ったことはどんなことですか?

BASEに関しては一般的なセオリーにこだわりすぎない柔軟性が大事だと思っています。代表は平成生まれで、そもそも私とは社会人になってからの時代背景が異なりますし、メンバーの感覚もほとんどデジタルネイティブです。私がこれまで経験してきたやり方や学んできたセオリーではBASEらしさやBASEの良さを消してしまう可能性があるので、既存の常識を勉強しつつも未来を意識して、BASEの特性を活かした広報をしていくことを大切に考えています。

そしてBASEの広報で何より大事なのは、プロダクトの本質を伝えることにフォーカスしていくことです。そのために鶴岡さんはもちろんPMの考えをしっかり理解することが大事だと思っています。鶴岡さんとの距離感も自分なりに大事にしています。鶴岡さんの意向をきちんと代弁できるように日頃から疑問に思ったことは気兼ねなく話すようにしていますが、広報という立場なので、適度な距離感を保つことで客観的に自社を見ることができるようにしています。

それでは、今後広報をどのようなチームにしていきたいですか?

幅広いシチュエーションで臨機応変に立ち回れる存在でいながらも、専門職としての意識を持って、個々の得意なことやスキルを追求していけるチームにしていきたいです。そして、BASEの広報としては、やはりオーナーズにとってBASEがどういう存在であるべきなのかを考え抜けるチームでいたいです。これからもそれを実現するために社内・社外のどちらに対しても適切なアクションをとっていきたいです。

既存の手段に捉われず、その時の状況にあわせて必要なことを柔軟にやっていける、プロフェッショナルな意識を持ち続けるチームを目指しています。

では最後に、どんな人と一緒にはたらきたいですか?

広報としては、インターネット業界の見識がある方ですと事業を理解しやすいと思うので、IT業界で広報業務をご経験されている方だと嬉しいですが、それと同時に何かを作ることや作る人に対する敬意がある方と一緒にはたらきたいです。

オーナーズも自らの価値感をプロダクトやブランドで表現されている方々ですし、BASEのメンバーもオーナーズをサポートするという想いを持ってプロダクトを作っています。そういった人たちの価値観や、ショップオーナーとして活躍されている方々の生き方に敬意を持って向き合える方だとBASEの広報を楽しんで取り組むことができると思います。


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